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代表・副社長挨拶

私の求める介護とは

株式会社志鴛 代表取締役
 櫻井 容子

人は誰しも生まれた時から、今この瞬間まで様々な体験して生きてきました。傍から見ればこの人は、「何と凄まじい人生だったのだろう」と思える事も本人は「そういう時代だったからネェ」とあっさりと言ってのけます。  結婚式の三々九度で、チラッと旦那になる人の顔を見て「あぁ、この人なんだなぁと思った」という。また、夫が戦死し、夫の弟と夫婦となる継縁。その事での精神的葛藤を抱えての生き様…。当時は家同士の結婚であり、個人より家が重んじられた社会。当時の若者たちは何の違和感も持たず、人生の大仕事をやってのけていた、そのような社会を体験した人たちが今の高齢者なのです。

Mさんのおはなし

若くして戦争未亡人になったMさん。何故、独身を貫いたのかを伺った事があります。「あなた、28歳(戦死)で亡くなったのよ、可哀想でしょう…」と。90歳過ぎ迄、一人の彼を想い続け一人残された娘を大事に育てる事が老婦人の「生き様」だったのです。老婦人の話を聴いているその時間、語るその表情まで私は感動で身が震えました。知らず知らずに、私たちは老人から様々な事を教えられます。それは、今を生きる大事なヒントにも繋がっているのです。

老人は、本では得られないリアルなドラマを教えてくれます。本当は辛くて泣きたくて、悔しい事も時には笑いながら話してくれる。私は、そんな老人を愛さずにはいられません。その人の人生をもっと知る事。会話の中から歩く姿勢から、あらゆる場面で、その人の人生に寄り添えるように近づいていこう。

介護の始まり

「自分本位の事ばかり言っている」という人がいるが、それも「その人の人生そのもの」と丸ごと受け止めよう。手が冷たいなら自分の息を吹きかけて温めてあげたい…。愛するには努力も必要です。ただ単に好きになる、という感情は若い時だけで、努力しないと老人を心から愛することは出来ません。

家の中で老人は孤独です。家族の中で相手にされない存在。「いなくなれば」、と言う、言葉ではない雰囲気を老人は察しています。それは、私が他人だから思える感情で、家族からすれば、素の老人と暮らしているので「若い時にいびられた、食事に文句ばかり言う、臭い…」と負の言葉が多く発せられます。 どれも事実でしょう。双方の言い分はどちらも「もっとも!!」と納得するしかないのです。しかし、年を取ると生きる事の主導権は家族に委ねられます。 息子であり、嫁であり、時には孫であったりします。様々な理由で施設入所を強いられた老人は、「いつ家族が迎えに来るのだろう」と窓ばかり見ています。

いくら介護職員が温かい言葉をかけても、優しい態度で接しても、家族との触れ合いほど「嬉しいひと時」は無いのです。やはり、老人は自分が暮らした家に死ぬまでいたいのです。それを少しでも可能にしてくれる在宅介護が必要なのです。家族は、「この人の介護で、私の大事な人生を終わらせたくない」、「私だって自由が欲しい、好きな事をしたい」、「仕事を続けたい」と思っています。

老人、家族、双方それぞれの人たちが「こんな私を、気にとめてくれる人がいる…」そういった安堵感を与える介護の必要性を痛感しています。それは、老人の心の中、家族の心の中、を介護者が的確に汲み取り、それを知ること、そこから「介護は始まる」と考えています。

私たちができること

当社は、通所介護事業者です。私たちは常に模索しています。そこで求められるケアを提供するだけでよいのだろうか。それで、在宅介護の一助だ、と満足していて良いのだろうか。それだけで利用者は在宅生活を維持し続ける事が出来るだろうか。

ケアマネージャーは、多忙な業務の中で一人一人の利用者ニーズを捉え援助する事は困難です。一事業者として利用者を支援する体制を創っていく必要がある。自宅で困難な事を抱えて、本人も家族も困っている。それが在宅生活を維持して行く上でのネックになっているならば解決する手段を見つけること。デイサービスの職員が自宅に赴き声を掛け、もう一歩踏み出す行動を起こす。

もちろん、ケアマネージャーとの連携もしていく。朝ごはんを食べてこない、いつも衣服が尿臭い、転倒が多く身体に内出血の傷が絶えない、嫁や息子への不満の声も聞かれます。そういった老人の内面を知る事、それに私たちができる事を模索して行く事。その一歩、一歩がその人の人生の喜びに繋がって行く。 私たちは、伴走型生活支援サービス企業として、そのように考えています。

インドでの出来事。マザー・テレサはガンジス川の畔に [ 死ぬための家 ] を造り介護にあたりました。そして「温かい腕の中で死を迎えた人々の人生は、きっと幸せな人生だったに違いない。辛い人生だったとしても最後が幸せなら、その人の人生は幸せだったのだ…」と私たちに教え諭してくれています。

私たち、志鴛グループは地域の繋がりを重視しつつ、新たな繋がりの構築や高齢者が安心して生活できる環境整備の一助になるように地域の皆さまと伴に伴走型生活支援サービス企業として取り組んで参ります。

シニアライフビジネスへの挑戦

〜もっと地元に寄り添うために〜

株式会社志鴛 取締役副社長
 櫻井 鉄矢

株式会社 仙台買取館代表取締役

合同会社 未来フードデザイン代表社員

加速する超高齢社会において、増大する社会保障費や医療費の抑制が大きな課題となっています。

一方で、年齢を重ねても、一人暮らしでも安心して暮らせる社会、 生きがいのあるシニアライフや生活の質の向上がより強く求められています。

そうした相反する課題解決に向けて、志鴛グループは、各社の特色を活かしつつ連携を図り、 さらに行政や、企業・諸団体と連携を図りながら新たな事業を創造しています。

そこでキーワードに据えているのが「食・未来フード」「健康運動」「寺子屋」の3分野です。

「食」の事業は、県内各地経営者10名の方々と伴に合同会社「未来フードデザイン」を立ち上げました。

今後、地元大学の支援を戴きながら、産・官・学連携の事業として進化させて参ります。

「健康」事業は、NPO法人中田暮らしネットワークと伴に高齢社会の中で、健康意識の啓発および 地元のリーダーとなる人材の育成に務めて参ります。

「寺子屋」事業は、長年介護事業で培ってきたノウハウを発展させた人材教育プログラムを通じた 「心の教育」も「寺子屋事業」としてスタートします。

単体であればビジネスで終わってしまうものが、 長年介護事業で培った実積とグループとしての強みを活かし横断的にトータルプロデュースすることで、まちをデザインすることへと発展できるのが当グループの最大の強みといえます。

私共の取り組みから元気な高齢者のモデル事業が生まれたり、新たなサービスや商品の開発や雇用創出につながるなど可能性は無限大に広がります。

同時に、現代の日本が抱える課題の解決の起爆剤となるような事業モデルを携えたソーシャルビジネスとして日本はもとより、世界に向けて情報発信をめざします。

※「合同会社未来フードデザイン」とは・・・
これまで介護事業で培った健康や病気予防、症状の改善に配慮した食のプログラムをベースに、地場の食材を活かしたロングライフ食品を開発。 個食化する高齢者に安全・安心、快適な食を提供するサービスを開始します。本事業によって生産(第1次産業)から加工(第2次産業)、サービス販売(第3次産業)という一貫したシステムにより 「安全・安心」をコンセプトにした第6次産業モデルを確立します。こうした取り組みにより、介護事業をさらに成長させ、新たな事業領域へとつなげていきます。(本事業の構想は日本商工会議所青年部主催のビジネスプランコンテストで準グランプリを獲得しました)